相続登記とはどのような手続きなのでしょうか。まずはその意義、メリットデメリットから見ていきます。
■相続登記の意義/メリットデメリット
相続登記とは、不動産の所有者(被相続人)が亡くなった場合に、その不動産の名義を被相続人から相続人へと変更する手続きです。
相続登記には期限が設定されていないからか、最近、相続した不動産について、登記をせずに放置してしまっているケースが多くなっており、さまざまな問題が生じています。
相続登記をしないで放っておくと、
①登記をしないうちにさらに相続が起きてしまい、誰が相続人となるのかが分からなくなってしまい、調査にかなりの時間と費用を要してしまう
②その不動産をすぐに売りたいのに、相続手続きに時間がかかりすぎて売れなくなる
などのデメリットが生じます。
一方で、すみやかに相続登記を済ませることで、不動産の権利関係が明確になり、すぐに売却の手続きをすることができたり、担保として活用することもできます。
そのため、不動産を相続した場合には、すみやかに相続登記の手続きを済ませることが必要です。
■相続登記の流れ
では、相続登記はどのような流れでされるのでしょうか。
●物件の調査
相続登記をしようとしている物件についての情報を収集します。具体的には、所有者は誰なのか、担保権者がいるかどうか、固定資産評価額などです。
手元にある固定資産納税通知書や登記済権利証・登記識別情報などを参照して、地番や家屋番号を調べ、法務局で登記簿謄本を取得し、上記の情報を入手します。
●相続人の調査
相続人となる人を確定するために、被相続人(亡くなった人)の出生から死亡まで一日の切れ間もないように複数の連続した戸籍をすべて取得する必要があります。
被相続人の死亡時の本籍地のある市町村役場で、最後の戸籍からさかのぼることが可能なものまで発行してもらいます。被相続人が、本籍を何度か変更しているような場合もかんがえられます。そのような場合は、複数の役場から発行してもらう必要があります。
●必要書類の用意/登記申請
相続登記をするためには、
・被相続人の戸籍謄本/除籍謄本
・遺産分割協議書
・共同相続人全員の印鑑証明書
・物件の固定資産評価証明書
・相続登記申請書
が必要となります。
これらを用意し、作成するには、いくつもの役場をまわったり、相続に関する専門的知識を要します。相続の専門家が在籍する当事務所にお任せください。
アーチ日本橋法律事務所では、上野広小路駅(東京メトロ銀座線)、上野駅(東京メトロ銀座線)、稲荷町駅(東京メトロ銀座線)の法律事務所をお探しの方など東京都周辺にお住まいで、相続手続きについてお悩みの方のお手伝いを行なわせていただきます。相続トラブル、相続手続き、遺言書の作成など幅広く対応しておりますので、お気軽に当事務所までご相談ください。
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