不動産の相続手続きを弁護士に依頼するメリット
不動産の相続手続きを弁護士に依頼すると、不動産相続に関して一貫したサポートを受けることができ、さまざまなメリットがあります。
この記事では不動産の相続手続きを弁護士に依頼するメリットについて詳しく解説します。
不動産の相続手続きを弁護士に依頼するメリットとは
不動産相続には法的、税務的な判断や手続きがあるので、専門的な知識が不可欠です。
また、不動産相続では相続人間でトラブルが発生しやすいという側面があるため、交渉にたけている弁護士という存在は非常に頼りになります。
具体的には、不動産の相続手続きを弁護士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。
- 不動産の分割方法についてのアドバイス
- 不動産の価値を正確に把握
- 煩雑な手続きの代行
- 紛争解決のサポート
- 相続人の調査や不動産の整理
- 代理人としての交渉
- 遺産分割協議の調整や書類作成
- 相続放棄や限定承認のアドバイス
それぞれみていきましょう。
不動産の分割方法についてのアドバイス
相続財産の分割には複数の方法があり、状況に応じた方法を選択する必要があります。
遺産を多く受け取った方がその代償金をほかの相続人に支払って調整する方法、遺産を売却して得たお金をわける方法など、事前調整やトラブルの予防トラブルの予防策についてのアドバイスをもらうことで、話し合いがスムーズに進行しやすくなります。
不動産の価値を正確に把握
弁護士は、相続する不動産の価値を正確に把握することができます。
不動産の評価には複数の算出方法があり、算出方法によって不動産の価値は大きく変わってしまいます。
土地であれば路線価方式か倍率方式、建物の場合は固定資産税評価額を基準にするのが一般的ですが、いずれの評価が適切か専門的な知識が必要です。
複雑な手続きの代行
不動産の相続には、役所や法務局への登記申請、評価額の計算など多くの事務的作業が必要です。
特に相続登記手続き(名義変更)や遺産分割協議書の作成には専門知識が不可欠で、場合によっては以下のような書類が必要になる場合もあります。
- 相続放棄申述書
- 遺言書の検認申立書
- 遺留分減殺請求書
- 特別受益・寄与分に関する申立書
- 遺言執行者選任申立書
弁護士はこれらの書類を法的に適正な形で作成し、相続手続きがスムーズに進むようサポートを行ってくれるので、相続人は手続きの煩雑さに頭を悩まされる心配がありません。
紛争解決のサポート
相続人同士の対立が起きてしまった場合、弁護士は交渉を通じて和解を計るのはもちろん、必要に応じて調停や審判の申し立てを行います。
調停とは、裁判所の調停委員会が仲介し、話し合いで解決を図ることです。
調停で解決しなかった場合、審判によって裁判官が法的に判断を下します。
弁護士は出来得る限りのさまざまな方法で、紛争解決をサポートしてくれます。
相続人の調査や不動産の整理
不動産の相続では、相続関係が複雑で相続人の特定が容易にできない場合があります。
弁護士は戸籍謄本などをたどって相続人の調査を行い、不動産の売却や管理が必要な際には、そのサポートも行うことができます。
遺産分割協議の調整や書類作成
不動産の相続では、相続人全員が合意した内容を文書化した遺産分割協議書の作成が必要です。
この書類は法律に基づき、必要事項を正確に記入して作成しなければなりません。
弁護士は法律に即した遺産分割協議書を作成できます。
相続放棄や限定承認のアドバイス
不動産の相続では、相続するか迷うといったケースがあります。
たとえば不動産が大きな負債を抱えている場合や維持費がかかる場合などです。
弁護士は相続放棄や限定承認といった手段について適切なアドバイスをし、相続人に不利益がないようサポートします。
弁護士へ依頼する最適なタイミング
不動産の相続について弁護士へ依頼するタイミングは、相続人間で意見がまとまらない時や、相続する不動産に複雑な権利関係があることがわかった時、相続放棄や限定承認などを検討する時など、スムーズに相続手続きができそうもない状況が発生したタイミングです。
不動産の相続がスムーズに進まない事項が発生した場合、早めに弁護士に相談・依頼することで相続手続きをなるべく円滑に進め、不安やトラブルを未然に防ぐ手助けをしてくれます。
まとめ
不動産相続は法的、税務的な問題が絡むため専門知識が必要です。
また、不動産相続は相続人同士でトラブルが発生することも多いため、交渉にたけている弁護士は非常に頼りになる存在です。
不安や疑問がある場合、トラブルになりそうな場合には少しでも早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
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吉岡 正太郎
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- 日本大学法科大学院修了
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